人と人とのつながり
今、家族観やつながりというものが変革の時期にあるのではないでしょうか。
便利な世の中になり、何でも簡単に出来てしまうようになりました。
それに伴い、古き良き時代の助け合い、支え合いが失われつつあるように感じます。
無縁社会という言葉が生まれるような、家族や繋がりというものが希薄になった今日です。
その反動なのか、繋がりを求める人たちも増えてきているように思います。
シェアハウスやソーシャルメディアなどの流行も、そう中のひとつなのでしょう。
大きな震災を経験したことも少なからず影響しているのではないでしょうか。
何かを得ることは、何かを失うことでもあります。
私たちが「便利な生活」と引き換えに失った、人と人との繋がりや助け合いの心。
失われつつあるからこそ、また見直されてきているのではないでしょうか。
誰かに必要とされるということ
ただ、繋がりを再認識するといっても血縁関係としての家族や、地域のコミュニティーとしてだけではなく、もっと大きな家族、相互補助の支え合いのような考え方が必要になってくると考えています。
「袖振り合うも多生の縁」という言葉があります。
どんな出会いも大切にしなくてはいけないという仏教的な考え方です。
助け合いのスピリットが根付いているハワイにも大きな家族を意味する「オハナ」という言葉があります。
大きなことを言ってしまえば、民族や宗教、価値観に囚われずにすべての人が支え合えるような繋がりが在ってもいいのです。
1度崩れて、私たちの意識を再構築する段階にあるからこそ、そういったことも可能になってくるはずです。
人が人として在り続ける限り、決して1人では生きていくことはできません。
誰かを必要とし、誰かに必要とされることで生かされています。
人間という不完全で小さな存在だからこそ、寄り添いながら生きていくのです。
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