私たちはつい、過去に囚われてしまいます。
まだ見ぬ未来に思いをはせて、今あるものを犠牲にしてしまいます。
私たちが生きる場所は、過去にも未来にもありません。
いつだって「今ここ」にしかないのです。
あなたの足元に目を向けてみましょう。
今の自分を受け入れてみましょう。
禅に学ぶシンプルな生き方で、「今ここ」を懸命に生きていきましょう。
今ここを生きる
今を生きるとは目先の幸せを追い求めることではありません。
将来のことをないがしろにすることでもありません。
ありのままを認めて、受け入れるということ。
時には過去を振り返ることも必要でしょう。
しかし、過去の苦しみに縛られたり、栄光にしがみついていては「今ここ」を生きることはできません。
まだ見ぬ未来に思いを馳せることも必要でしょう。
だけどそれは、現状から目をそらし「今ここ」を否定するためではないのです。
過去にすがるのではなく、未来に逃げるのでもなく「今」を精一杯に生きるということです。
禅の言葉に「一行三昧(いちぎょうざんまい)」というものがあります。
ひとつのことに集中すること、今ここを生きることに無心になるということです。
何かに努力しているときだけが無心で生きることではありません。
日々の生活、普段の営み全てに対して言えることなのです。
考えすぎない
考えても仕方がないことは考えないことです。
悩みに深刻になりすぎても物事が好転することはないでしょう。
人生はなるようになる。
思い通りにいかないこともあるし、ままならないのが人生です。
どんな結果になったとしても受け入れましょう。
現実を受け入れられずに気づかないふりを続けないでください。
もう少しシンプルに考えてみましょう。
正解や答えを探さなくてもいいのです。
私たちが存在するのは「今ここ」で在り、そこ意外には在りません。
ただ、「今」を見つめて懸命に生きる。
それが「今」を生きるということなのです。
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