自然から学ぶことは沢山あります。
ずっと昔から、ただ当たり前に存在する自然にこそ、私たちの生きるヒントが隠されています。
急速に変化する時代です。
そんな慌ただしい「今」だからこそ、自然から学ぶ生き方を実践してみましょう。
不変的なもの
世の中に変わらないものはありません。
全てのものは移ろい変化していきます。
永遠に変わらないものはありませんが、大自然のように長く変わらないものはあります。
人の時間感覚で考えると途方もない時間、その形を保ち続けているものです。
ある一定の不変性を保っていられるのは、それが「理にかなっている」からです。
必要なものは備えている。
かといって余計なものは削ぎ落とされている。
循環や調和といった、一定に在り続けるための優れたシステムが成り立っているのでしょう。
生き物の中にもずっと進化せず、長い期間変わらず昔ながらの生態を保っているものもいます。
その環境のなかで最適な形態へと進化した故です。
やみくもに能力や機能を増やすのではなく、その環境で生きていくために必要な能力を獲得してきました。
必要な能力を発達させ、不要な能力を退化させる。
退化までを含めた適応が「進化」と呼ばれるものなのです。
特定の条件下という制限はつくものの、こうした変わる必要がないほど「理にかなった」ものからは、学ぶべきところが多くあります。
過不足なく在る
私達はどうでしょうか?
満足することができず。
足ることをしらず。
常に貪欲に増やすことばかりを考えてしまいがちです。
失敗しないために、上手に生きるために。
そうやって自分に足りない部分を足していく。
そうして一度手に入れたものに執着して、失うことを恐れて。
どんどん増えて、必要以上を持ち続けて。
増えれば増えるほど、生きることが窮屈になります。
抱えたものの多さに身動きがとれなくなってしまいます。
ひとつ足せば、ひとつ捨てる。
必要なのは、足していくだけではないということ。
ときには不要なものを減らしていく、手放すということも大事な要素なのです。
自然から学ぶ生き方
大切なのはシンプルであること。
必要以上を持たないこと。
何を望み、どういった生き方がしたいのか?
そのためには何が必要で、何が不要なのでしょう?
他人と比べてどうかではなく、自分にとっての「過不足のない」状態を想像してみましょう。
多過ぎることなく、足りないものもない生き方です。
それはきっと、私たちが今まで考えていたよりもずっと物の少ない生活です。
欲張らなくても満たされた暮らしがそこにあります。
変わらぬ自然のような大きな存在の前に立つと、人ひとりなど小さなものです。
自分の足りないものなどさらにちっぽけものでしかありません。
あまり難しく生きなくてもいいんです。
私たちの周りに広がる、豊かな自然に目を向けてみましょう。
シンプルでありながら、大きくて力強いその姿は、生き方の道標になるのではないでしょうか。
ぜひ、自然から学ぶ生き方を実践してみましょう。
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