深呼吸日和

こころの時代のライフスタイル
シンプルで豊かに生きる幸福論

理想の自分に縛られている人へ 今の自分を否定しなくていい

理想の自分と現実の自分のギャップに苦しんでいる人がいます。

「こうなってほしい」「こうであってほしい」という理想と「こうなるはず」「こうあるべき」という思いが一緒になってしまっている。

気づかないうちに心が「理想の自分」に縛られてしまっているのです。

大切なのは今の自分を受け入れること。
ありのままの自分を認めるてあげることです。

理想と現実のギャップ

「こうなりたい」という理想の自分。
それがいつのまにか「こういう自分であるべき」に変わってしまう。

理想の中の自分を現実に押し付けてしまっているのです。
理想の自分と現実の自分のギャップが認められず苦しんでいる。

だからできない自分を責めるし許せない。

「今の私は本当の私じゃない」
そうやって自分自身を否定してしまいます。

自分だけでなく、他人にも同じように求めてしまう。
次第に他人を攻撃するようになってしまいます。

「甘えているだけ」
「自分も我慢しているのだからみんなも我慢するべきだ」

自分の中の「正しさ」「理想」を他人に押し付ける。

「私はこんなに頑張っているのに」
「誰も私のことをわかってくれない」

周囲から孤立して、余計に自分の殻に閉じこもってしまいます。
だんだん理想の自分からも離れていってしまうのです。

理想の自分は自己否定ではない

真面目で努力家なあなただから、自分に厳しくしてしまう。
自分を高めようという姿勢は素晴らしいことです。

だけどね、理想の自分に振り回されて今の自分が見えなくなっている。

「今のままじゃいけない」
「こんな自分じゃダメ」

弱い自分を責めて、自らを追い詰めてしまいます。
思い通りにいかない他人や環境を責めて、自分から居心地を悪くしてしまう。

気がつけば、何だか生きること自体が面倒で煩わしくなってしまっている。

「こうなってほしい」
「こうであってほしい」

その気持ちのはじまりは、きっと肯定的な思いだったはずです。
もっと純粋に「理想の自分」や「幸せな未来」を描いていたはずです。

それがいつのまにか自己否定や、それぞれの在り方を強制してしまっている。

今の自分を否定しても何も生まれません。
満たされない心を抱え続けることになってしまいます。

理想の自分に近づくことは、今の自分を否定していく作業ではないのです。

理想の自分に縛られない

「ダメな自分が嫌い」
「わかってくれない周りも嫌い」

いつも心に余裕がない。
自分にも他人にもすぐにイライラしてしまう。

その苛立ちは、あなたの心が助けを求めているサインです。

「苦しい」「楽になりたい」
そうやって心が叫んでいるのです。

きっとね、我慢して抑えつけて、苦しい思いをしても理想の自分になんてなれない。
他人を理想に当てはめようとしても理想の環境には変わらない。

理想とは今の現実とは違うところにあるものです。
ギャップがあって当たり前。

「絶対にこう」と決めつけないこと。
「理想の自分」に縛られてしまわないこと。

生き方に正解はありません。
ひとつの生き方だけが正しいわけではないんです。

「理想の自分」をもう少し柔軟に捉えてみる。
そうすれば自分も他人も許せる余裕が生まれますから。

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