「ヤンテの掟」謙虚さとは感謝の心

ヤンテの掟とは

デンマークに「ヤンテの掟」というものがあります。
1933年に発表されたアクセル・サンデモーセさんという方の小説に登場する、架空の街「ヤンテ」にちなんでそう呼ばれています。

ヤンテの街には住人が守るべき十戒があります。
成功者がおごらず謙虚さを持つようにルールを定めた結果、人々の向上心まで無くなってしまったというお話です。

「ヤンテの掟」

1、自分の事を特別な存在だと思ってはならない

2、自分は他人よりも善良であると考えてはならない

3、自分は他人よりも賢い人物であると思ってはならない

4、自分は他人よりも優れていると思ってはならない

5、自分は他人よりも知識が深いと思ってはならない

6、自分は他人よりも重要な人物であると思ってはならない

7、自分は何かに秀でていると思ってはならない

8、他人の事を笑ってはならない

9、自分が他人から気にかけてもらえると考えてはならない

10、自分が他人に何かを教えられると思ってはならない

「ヤンテの掟」とは、自分が特別で優れている訳ではないと戒めるものです。

謙虚と嫉妬

この十戒は主語が「私は」になると、自らのおごりを戒める自制の掟。
主語が「あなたは」になると他人に対する嫉妬や羨望が見え隠れします。

どちらの感情も人として持っている感情です。
日本人の感覚としては前者の方がしっくりくるのではないでしょうか。

実際の小説では後者の使われ方をしているようですが。

嫉妬などを負の感情と無理に押さえ込んでも良い結果は生まれません。

感謝の心を忘れない

「謙虚さ」とは無理にへりくだることや目立たないことではありません。

「謙虚さ」とは感謝の気持ちを持つことです。
自分の実力だけで今があるのではない、ということを認識することです。

自分を支えてくれる存在のありがたみを感じることです。
そうすれば自然と敬いの気持ちが生まれます。

人は一人ではなく、常に支え支えられながら生きていることを心に止めておきましょう。

この記事が気に入ったら
「いいね !」 お願いします

コメントを書く

  1. 自分が他人に何かを教えられると思ってはならない

    • コメントありがとうございます。
      そうですね、学ぶかどうか選ぶのは相手の方ですから。
      常に謙虚さを忘れないようにしたいものですね。

Facebookでコメントを書く


スポンサードリンク

カテゴリーから探す

過去の記事をみる

FacebookでシェアTwitterでシェア