深呼吸日和

こころの時代のライフスタイル
シンプルで豊かに生きる幸福論

禅に学ぶ生きる力 豊かに暮らす9の言葉

禅には生きる力があります。
心豊かに暮らしていくための大切な気づきがあります。

先人たちが培ってきた生きる力。
禅の言葉には、私たちが幸せに生きるためのヒントがあるのです。

禅に学ぶ豊かに暮らす9の言葉

1.看脚照顧(きゃっかしょうこ)

ー足下に目を向けるー

人は他のことに気を取られていると、目の前にあるものでも気がつかないことがあります。

遠くばかりに目を向けていないで、自分の近くも見てみましょう。
前の人の背中ばかり追いかけていないで、自分の足下にも目を向けてみましょう。

時には自分の立ち位置を見つめて、今ある物を意識してみるのです。
ずっと探していたものは、すでに手にしているのかもしれませんよ。

2.明珠在手(みょうじょうたなごころにあり)

ー幸せはすでにあるー

明珠とはかけがえのない大切なもののことです。

幸せはここではない、どこか遠くにあると考えがちです。
何かを成さなければ手に入らないものだと考えてしまいます。

幸せとは手に入れるものではなく、気づくもの。
すでに在るものなのです。

3.無事是貴人(ぶじこれきにん)

ーそのままでいいー

他人と比べると、自分の短所や自分に足りないものを意識してしまいます。

自分にないものを求めなくていいのです。
求めなくても、すでに沢山のものを持っています。

誰かになろうとしなくてもいいのです。
あなたはあなたのままでいいのです。

4.名利共休(みょうりともにきゅうす)

ー名誉もお金も追い求めないー

豊かな人生を送るのに、必要以上の物やお金は必要ありません。
有名になりたい虚栄心を満たすための名誉はいらないのです。

幸せや満たされぬ思いを、他人や自分の外に見出しても仕方ありません。
本当に望むものは得られないでしょう。

5.放下着(ほうげじゃく)

ー執着を手放すー

物やお金を所有すること。
肩書きや立場にしがみつくこと。
不要な考えや価値観に縛られること。

それら全て、捨ててしまいましょう。
手放してこそ得られる豊かさがあるのです。

6.善をも思わず 悪をも思わず

ー全てを善悪で考えないー

自分を肯定してくれる人は味方、そうでなければ敵。
そうやって何事も善か悪か、白か黒に色分けしていると、あるはずの沢山のものが見えなくなります。

白と黒の間には無数の色があります。
十人十色、人の数だけ色があるのです。

7.歳月不待人(さいげつひとをまたず)

ー時間は無情にも過ぎゆくー

こちらの都合など気にせずに、時間は常に進み続けます。
どのように過ごしたとしても、等しく同じ時を刻みます。

過ぎた過去を後悔しても、時間が戻ることもありません。
どんな結果になっても悔いのないよう生きるしかないのです。

今を否定することなく、ただ懸命に生きるのです。

8.人間到処有青山(じんかんいたるところせいざんあり)

ーどこにでも望むものはあるー

今いる場所だけが全てではありません。
今から目指す場所だけが望みを叶えられるところではないのです。

どこへ行こうと、思うように生きられます。
「どこか」ではなく、そこで何をするかが大事なのではないでしょうか。

9.春来草自生(はるきたらばくさおのずからしょうず)

ー時が来れば自然と事は運ぶー

春が来れば自然と草木が生えるように、どんなものにも変化の時が訪れます、
やれるだけのことやったなら、あとは待つことも必要です。

最短距離を進むことが最良だとは限りません。
焦らずに、自分のペースで歩いていけばいいのです。

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